Fellowship    70

発行 日本伝道者協力会(EFJ 101-0062千代田区神田駿河台2−1      2004年3月

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 働き人大募集             日本伝道者協力会 会長 福沢満雄

「あなたがたは耕地(新田)を開拓せよ。今が、主を求める時だ。」(ホセア10:12)

     

春を迎え、多くの若者たちが学窓を巣立って社会人となって行く。しかし、今春も仕事のない若者たちが、春を迎えることが出来ないで悩み苦しむ。不況の長いトンネルからいつ抜け出せるのだろうか。

      反面、霊界の畑では、無牧の教会が増えている。それに反して、今春、神学校を巣立って畑に出て行く若者は少ない。せっかく卒業しても、宣教地に全員が行くわけではない。文字通り、働き人が少ない。

      牧師、伝道者になるには、誰でもいいとは言えない。明確な召命感、滅び行く人々への救霊の情熱と愛が求められる。仕事が無いので牧師にでもなるか、では困る。

      命がけのキリストの愛に何としてでも応答したい、という若者が、今必要だ。

      EFJも、少しでもその為にお役に立ちたい、と心燃やしている。

      伝道、牧会の畑に遣わされても、行きづまって挫折している働き人も多くいる。

      原因の多くは人間性の問題と聞く。牧師である前に人間としての当然のことが出来ないで、信徒たちから批判され、耐えられず第一線から退いていく。神学や、語学の勉強に力を入れると同時に、挨拶の仕方やマナーをもっとしっかり教える神学校が必要だと感じている。

      次は説教の問題だと思う。あの先生のお話しは、立派すぎてちっともわからない。声が小さくて、蚊の泣くような声でわからない。横文字ばかり多くて、外国語の説教を聞いているようだ。自分の自慢話ばかりで、イエスさまが全然出てこない。映画やドラマの話しばかりで聖書の話しが出てこない、等など枚挙にいとまがない。

      EFJではこの春、川平朝清氏をお迎えして「人の心をとらえる話し方」一日セミナーを計画しました。

説教で悩み苦しみ、行きづまりを感じている同労者の方々、土曜日は恐怖のあまり眠れない先生方、もっともっとたましいをとらえる説教者になりたい、と心燃やしている伝道者の先生方、ぜひ共に研鑽の時を持ちませんか。

     そして、働き人大募集しておられる主に応答できる器とさせていただこうではありませんか。

      

 

雑 想                      姫井雅夫

2004年も断食祈祷聖会で始まった気がする。断食祈祷聖会がもたれた1999年以来その思いは続いている。断食するということはそんなに頻繁にすることではないので、ある種の緊張を覚えながら聖会に臨み、祈りに身を渡すのである。今年も恵みをいただきながら貴重な時を過ごした。

今年はテーマとして「若者」にターゲットがあてられていた。昨年JEA主催で開催された世界青年宣教大会には多くの「若者」が参加した。日本の教会に将来ありの感を受けた。しかし、一旦目を世に転じるとあまりにも腐敗した若者たちの実情に唖然とさせられる。高校生ぐらいになると週に4人から5人をセックスの相手にしているのが現実らしい。もちろんそのために人工妊娠中絶も増えてくる。大人も含めて年に300万件とも500万件とも言われている。そのうち未婚者の件数はどのくらいなのだろうか。彼らに単刀直入に福音を提示していくには、と考え込んでしまう。

いろいろな課題を抱えている「若者」が心の傷を癒したく、悩みの相談に乗ってもらいたく教会を訪ねてくる。しかし教会には「若者」が少なかったりいなかったりする。仲間を求める彼らは教会に定着しない。

このような現実を目の当たりにすると、いつも「若者」に触れている伝道団体の働きに期待したいと思う。CSK、HiBA、KGK、CCCのような団体の活動は教会のとって大きな助けである。

巡回伝道者と言うと牧会の経験を積んだベテランの牧師がなるものだと考えるだろうが、現実のニーズを見ると「若者」伝道者が必要なのである。上記の伝道団体に属するスタッフが巡回伝道者として奉仕されると良いのではないかと思った。「若者」を引き付ける「若者」伝道者が起されるよう祈ろうではないか。収穫のために働き手が与えられるよう祈れ、と主は言われたことを想起した。              (総動員伝道 委員長)

 

 

 EFJ 春の一日セミナーのお知らせ

 

      4月23日(金)前10時〜後3時 OCC415号室にて

     「人の心を捉える話しかた」  講師  川平朝清氏

 

        <講師略歴>

      1927年台湾生まれ。沖縄出身。

      ミシガン州立大学大学院卒(コミュニケーション経営)。

      沖縄時代、琉球放送常務取締役。沖縄放送協会(OHK)会長を経て、1972年沖縄の施政権返還に伴いNHKに移り、1983年経営主幹(国際協力担当)を最後に退職。その後(財)放送文化基金監事などを務めて、1992年昭和女子大学教授となり、英米文学科長、文学部長、副学長を経て、2001年副理事長となった。

 渋谷バプテスト教会員。(財)日本聖書協会理事、(財)沖縄協会理事、東京YMCA評議員。 

著作; 「沖縄問題とキリスト者の責任」(共著)1970 聖燈社

     「27度線の南から」(編著)1971 日本基督教団出版局

     Changing International Order in Northeast Asia  (共著) Seoul

     ニューメディアと放送通信法 (共著) 1993 総合労働研究所

<講師からひとこと>

「信徒として半世紀以上、多くの説教、メッセージを聴いてきました。その間同時に、放送人あるいは大学人として、マスコミュニケーションならびにコミュニケーション教育に携わっておりました。

1976年からは、教会での礼拝説教やメッセージをノートすることを始め、いまや19冊目となっております。多くの心に残るメッセージがあり、どんなに祝福を感じたことか。

しかし、中には内容、趣旨はいいものの、構成の仕方、話し方、伝え方に配慮が欠け、技量がともなわないために、心に残るものの少ない説教やメッセージがありました。ほんとうに「惜しいなあ」と思ったものです。

今回のセミナーでは、もっぱら話し方、伝え方の技量を高めるために、一信徒の知識と経験が少しでも参考になればと願っております。」

朝清流「心をとらえる話し方」教室にご期待あれ!  

伝道者協力会顧問  渡辺暢雄

川平朝清先生との出会いは、2年ほど前、私が客員牧師として渋谷バプテスト教会に赴任した時に遡ります。この教会の創立当時からのメンバーであられる先生は、古い会員たちからは、親しみを込めて「チョウセイさん」と呼ばれておられます。それほど左様に、教会家族のみんなからは父親のように愛され、頼りにされているお方です。ご出身は、沖縄県で、沖縄好きな私にとって初対面の時から、言い知れぬ懐かしさを漂わせるお人柄に引かれました。私は青年時代、法務省の東京矯正管区といういかめしい役所に勤務したことがあり、その長官が伊江朝睦と言われる方でした。りっぱな風格の人で沖縄県の伊江島地方の王族の末裔とのことでした。ところが、実のところ、この方もクリスチャンで、どれほど心強く思ったか知れません。ところがです。この、かつての上司が、朝清先生の遠縁に当たられると聞いて、びっくり仰天いたしました。これぞ神の摂理でなくて何でしょうか。

先生の奥様は信仰篤い北欧系のアメリカ人で、私たちは、もっぱらワンダリーさんと呼ばせていただいています。教会の婦人会や教会学校で、熱心に奉仕されております。また日本人と結婚した外国人の婦人たちの、よき世話役、相談相手として東奔西走の社会奉仕を続けておられます。マスコミを通して、我々に親しみのある川平慈温さん、慈英さんのお二人は、先生ご夫妻の愛するお子様たちでもあるのです。

沖縄時代からマスコミ畑を歩まれ続けた朝清先生は、放送界の大先輩として、多くの後進の指導にあたられた経験をお持ちです。とにかく、そうした放送通信法については、わが国放送界の重鎮であられます。これはただ世俗のことではなく、忠実な礼拝出席の中で、いつも熱心に私たち説教者のメッセージをノートに書き続けられるお姿を見ないことはありません。そうしたノートが19冊に上るという一事をもってしても、その説教者への深い理解と祈りをもってする協力の非凡さを感じないわけにはいかないのです。ぜひ、スピーチの専門家の中の専門家であられる先生の、朝清流「心をとらえる話し方」のご講演に、お誘い合わせの上、ご来会あれ!必ずや、大いなる収穫を得られること間違いございません!!  

 伝道者へのステップ (5)                福沢満雄

○伝道者とその妻

「夫も自分の妻を自分のからだのように愛さなければなりません」(エペソ5:28)

伝道者は家を空ける事が多い仕事です。よく“伝道者未亡人”という言葉を聞きます。それだけに、夫婦が身も魂も常に近くあるように心がける必要があります。

“夫婦仲良く”は教役者全員に言えることです。

神第一、妻第二(家庭)、教会第三です。「自分の家族を顧みない人がいるなら、その人は信仰を捨てているのであって、不信者よりも悪いのです。」(Tテモテ5:8)

夫婦関係が上手く行かないで、どうして牧会、伝道ができるのでしょうか。

伝道者は一人で行動することが多いのです。それだけに、誘惑の罠が沢山仕掛けてあるのです。特に異性に対しては、特別な注意が必要です。

有名(有名でなくても)な伝道者がなんとこのサタンの罠にかかって多く失脚したことでしょう。

夫婦仲がしっくりしていなければ、なおさら危険信号が点滅しています。

私が伝道者として立ち上がった時、故本田弘慈師が言われた言葉を忘れることができません。“なあ、福沢先生、伝道者として立ち上がって生涯だれも救われなかったとしても大丈夫や。救うのは主だからね。唯、君の生涯の中で、女性問題と金銭問題のトラブルさえ無ければ、天国に入った時、忠実なしもべだ、良くやった、と金メダルがもらえるよ。”

○証拠の無いうわさ

サタンは、伝道者に対して、事実無根の女性問題をたれ流して、その伝道者の生命線を絶ってくることもあります。サタンの手先になってそのようなうわさを流す者は、恐るべき罪を犯している、という自覚が必要です。このような軽はずみな言葉によって、心傷つき、夫婦間にまで亀裂を生じることもあるのです。                      

(ジャパン・カルバリー・クルセード伝道者)

   伝道者往来

普段着の伝道者                   岡田信常

  一月は四国、東京、京都での新年聖会、豊中での特別伝道礼拝、千葉県小見川、東金で御用し、二月は大阪ケズイック・コンベンションを勝利のうちに終え、御名を賛美致しでおります。京都ケズイックの挨拶に続き、講師と共に箱根ケズイックに出席、挨拶の時を持ち、聖会に参加し恵まれました。帰阪して近畿放送伝道協力会の総会に出席、二月初旬にはラジオ福音放送の収録、次月はハワイ巡回伝道です。お祈りを感謝します。

 

     ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会 協力牧師   佃 和男

  昨年から巡回伝道に入りました。ホスピスの体験を生かした、老病死の視点からの伝道です。今のところ支援組織のない自給巡回伝道ですので、自分で問い合わせて奉仕教会を確保しています。午前・伝道礼拝、午後・ホスピス講演という形が多いのですが、幸いにもほとんどの日曜日、関東・東海地方の福音的教会を回ることができました。新年度の課題は、祈りに覚えて下さる先生方の紹介を頂いて安定した巡回体制を確立することです。お祈り下さい。