教会に行き、会堂の十字架を見上げながら、 冷たい床に座った吉田は、 これまでの自分の過去をぽつりぽつりと 口に出しはじめた。 「神さん、ゆるしてください、私は本当にひどい悪党でした・・・」 泣きじゃくりながら、ただ祈った。 「自分の姿が醜く、いかに取るに足らない無力な存在なのかが、 このとき初めて分かったんです。」 祈りの後、ヤクザとしてのメンツだけが至上だったはずの 吉田の心に開放感が訪れた。